理事長挨拶

デザインは、戦後、主にアメリカから入ってきました。その後長い間、デザインは、生産品の製造、販売、告知の分野で重要な技術として認識され今に及んでいます。この分野におけるデザインの実績は言うを待ちません。

ところが今、デザインの意味するところと領域は、大きく拡大しようとしています。SADECOは、発足当初からソーシャルデザインの実現を目指してきました。"埼玉をより住みよい地域に”を目標として教育、福祉、産業、文化の分野で、デザインを通して社会への支援活動を実施してきました。単に経済活動における技術を超えて、デザインが社会にどのように貢献できるかを実践してまいりました。

・教育の分野では、「子供を対象とするものづくり体験活動事業」として、
(1)「サデコスクール・陶芸教室」と
(2)「アップサイクルワークショップ」を開催しています。

・福祉の分野では、「授産施設製造製品の販売事業」として、
(1)「サデコショップ」を運営して、県内の授産施設でつくられる製品を販売しています。店舗は川口市にある埼玉県産業技術総合センター の1階コミュニティールームにございます。
又、「授産施設への ものづくりデザイン支援事業」として、
(2)「施設へのもの作りのデザイン支援」や、施設の先生方や施設に通われる方を対象にして、「デザインセミナー」を開催しています。

・産業の分野(これは、従来からデザインが関わってきた得意な分野ですが)ここでは、「ものづくり地域活性化事業」として
(1)「アップサイクルプロジェクト」:県内中小企業・小規模事業者の ものづくりを手助けするために、地域の中小企業や市民と連携して、生産途上で生み出される材料の端材や廃棄材を使って、想像もできなかった、新しい、豊かで、チャーミングな「もの」に生まれ変わらせます。
(2)「デザインコンペティション」:デザイン・アイデア提案者が課題提供者と協働して商品化を実現させます。
(3)「デザイン相談会」:中小企業や小規模事業者を対象に、商品と商品を取り巻くさまざまなデザイン課題の解決や、企業価値アップのために開催される無料の相談会です。
(4)「実践マーケティング塾」:マーケティングで“売れる仕組みづくり”を学び、事業構想からツール設計まで、実際に販売戦略を企画して、課題提供会社による採用を目指します。受講対象者は、広告会社・SP会社・印刷会社・制作会社の営業、プランナー、ディレクター、デザイナーの方々です。

以上、現在展開中の事業を要約説明させていただきましたが、これらの事業は、固定されたものではありません。時代の変化や、地域社会の要望の変化をくみ取り、新しい支援対象があれば、それに即応して、支援方法を企画立案し、デザインの考え方や技術を通して、今後とも、幅広く地域活性化に貢献していきたいと考えています。皆さま方のご支援ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

公益社団法人埼玉デザイン協議会 代表理事 長野 繁敏